言葉狩り

 「おまかせ」という番組は印象として、毎回は言い過ぎにしても割とそれに近い感じで番組最後に安東アナが謝罪しているように思う。今日も謝罪があった。ハッキリ言ってそんなことで?と思える内容だ。

 相手に対し、「そんなことで?って思うあなたの感性が鈍感だ」「言われた方はそんなことでも深く傷ついているのだ」と言われたら、そして差別だとかいじめだとか、言われればそれがすべてで、言われた方は勝ち目がない。昔と構造が異なり、今では弱者の方が逆に強力になっているのではないか?

 しかしそこまではいかないまでにしても、番組に対しクレームを言ってくる者は一体何を考えているのか。全くのクリーンな、無害、無菌な社会が存在するとでも考えているのか。ちょっとしたことでわめきたて、騒ぎ立て、相手に謝罪を要求する。これでは何をしゃべれ、というのか。何を表現できるのか。さらに言えば今日の番組ではちゃんと断ったうえでであるし、多くの人にも思い当たるところはあったはずだ。にも関わらず、である。

 だが、メディア側も昨今では萎縮し、こうしたクレームに対し、すぐに謝罪してしまう。結局、自分達で放送禁止用語を作ってしまうのだ。あれもだめ、これもだめ、こうして自分たち自身で動きにくくしてしまっているように思う。