メディアも危機

 A新聞がボーナスを40%カットするらしい。

 すげえ、と思うとともについにか、とも思った。他社も追随するようだ。

 この不況もあり製造業では残業なしとかボーナスカットなど当たり前のように報道などで目にするが、マスコミ関係では見かけなかったし。ていうか自分から自分のことなんか言わないか。

 マスコミは庶民の目線に立ってとか、格差社会の批判を展開しているが、それに対して、「お前が言うなよ!」と思わずツッコミたくなる超高給取りで有名。特にこのA新聞は学歴主義とかイデオロギー的にも叩かれてるみたいだしね。

 しかしこの不況と広告収入の落ち込みには対応できなかったようで、ついに聖域の人件費にも手をつけざるを得なくなったようだ。ていうか世間相場から見ても人件費が高すぎでしょう。

 大学の頃(6年くらい前?)からメディアとかマスコミとかも学んだり、本で読んだりしたけど、メディアの危機とか新聞の危機、衰退、存在意義など色々言われてきたようだけど、その割に相変わらず現状のまま続いていて、「とか言いながらしっかり権益を確保してるやん」という感じだったが、いよいよ本当に危なくなってきたんだな。

 速報性じゃテレビやネットに負けるし、新聞離れなんてもう何年も前から言われているわけだし、宅配制度で何となく習慣的に(惰性的に)新聞をとっている家庭も多いわけで。そもそも宅配制度にあぐらをかいていたわけでじわじわ自分らの首を絞めていることに気付かなかったのかな。
 それにもう日本全国新聞なんて行き渡っているのだから後はパイの奪い合いでしょう。売り上げが伸びるって言ってもも購読料についてはもう見込みはないんじゃないか。で、今回のように広告収入の落ち込みが大きすぎて大打撃を受けてしまった。

 こうして新聞社は淘汰され、消えていくのだろうか。しかし、情報っていうのはネットでも新聞から引用したりしているのだから、取材、調査する人はやはり必要だとも思うし。いずれにしてもここ数年で色々な再編が進むのかもしれない。